【入浴でマグネシウム補給】セレブ御用達のエプソムソルト!

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エプソムソルトって塩が入っているの?

ねこパンチ
ねこパンチ

塩ではなくて硫酸マグネシウムが入っています。

日本人は長年、ミネラルの摂取が不足しています。特にマグネシウム不足は深刻な状況で、私たちの健康に大きな悪影響を及ぼしています。 

現代社会において、ストレスや健康への関心は年々高まっていますが、食生活の乱れによる体調不良で悩んでいる方が多いです。 

そこで、マグネシウム不足を解消するために、食事だけでなく経皮吸収できるエプソムソルトの活用がおすすめです。エプソムソルトの健康効果や使用法、選び方を紹介します。

この記事では、マグネシウム不足を解消するエプソムソルトの健康効果、バスソルトとの違い、エプソムソルトの種類と選び方、注意点について詳しく説明します。 

この記事を読むと、私たちの健康維持におけるマグネシウムの重要性と、エプソムソルトの活用方法がわかるでしょう。

エプソムソルトとは

エプソムソルトは、海水に含まれる『硫酸マグネシウム』が主成分です。 名前は「ソルト」ですが、塩分は含まれておりません。 


15世紀~16世紀に、イングランドの『エプソム』という場所で発見されたことが名前の由来です。

海水にも含まれているミネラル分を多く含んだ、硫酸塩とマグネシウムの化合物が結晶化したもので、見た目が塩に似ていたことから『エプソムソルト』と名付けられました。

欧米では、昔から多くのハリウッド女優や海外セレブの方々に愛用されてきた入浴剤です。 

日本人はマグネシウム不足⁈

人が生きていくためには、マグネシウムは必須のミネラルです。

しかし、日本人のマグネシウム摂取量は年々減少し続けています。

ここでは、マグネシウム不足の原因について説明していきます。

マグネシウムとは

マグネシウムは、人間のからだに必要とされる16種類の「必須ミネラル」のひとつです。

骨や歯の形成、神経系の機能維持など、さまざまな体の機能で働きます。

さらに多くの役割を担うミネラルでもあります。おもな役割はつぎのとおりです。 

  • 酵素の働きを活性化 
  • 筋肉の収縮を促進
  • 体温や血圧の維持
  • 神経の興奮を鎮静

マグネシウムの60%程度が骨に含まれており、不足すると骨から溶け出しからだの重要な働きに利用されています。

マグネシウム不足

厚生労働省によると、現代の日本人はマグネシウムの摂取量が減少傾向のため、昔ながらの主食や海藻類、豆類の摂取量を増やすことが推奨されています。 


マグネシウムはストレスや飲酒、カフェインなどで尿から排出されてしまいます。 

骨の強化や血流の促進、血圧の安定にマグネシウムが深く関わっているため、不足すると筋肉のけいれんや不整脈など、さまざまな体調不良の原因になります。 

マグネシウム不足の原因

日本人の食生活の変化が、マグネシウム不足の原因であると考えられています。 

戦前の日本では、大麦や雑穀など精製されていない穀物の摂取量が多く、これらの食品からマグネシウムを摂取していました。 

しかし、戦後に食生活が欧米化すると、精製された白米やパンを摂取する機会が増えたことで、マグネシウムの摂取量が減少したといわれています。 

また、日本の水は軟水のため、ミネラルを豊富に含んだ海外の硬水とくらべるとマグネシウムが不足しやすいです。

マグネシウムを多く含む食品

昔ながらの日本食には、マグネシウムが豊富に含まれており、複数のミネラルやビタミンを同時に補える食材が豊富です。

  • 種実類(ごま、カシューナッツ、ヒマワリの種、アーモンドなど)
  • 海藻類(わかめ、あおさ、青のり、とろろ昆布など)
  • 豆類(味噌、納豆、油揚げ、豆腐、きなこなど)

これ以外に、煮干しや小麦胚芽、米ぬか、切干大根、ほうれん草などにも多く含まれています。

マグネシウムの摂取方法

マグネシウムは毎日の食事から摂取することが基本ですが、サプリメントの補助的な活用もひとつの方法です。 

また、近年海外で注目されているのが経皮吸収で、マグネシウムは皮膚から直接取り入れることが効果的です。

市販のマグネシウムクリームやエプソムソルトにより、皮膚から吸収したほうが経口摂取より優れているという研究結果が報告されています。 

エプソムソルトの効果

エプソムソルトは腸の働きを活発にするため、便秘の解消や美肌効果、リラックス効果などの素晴らしい働きがあります。 代謝も上がり、痩せやすい体質を作れるといわれています。 


ストレスがたまると体内のマグネシウムが消費されて、 さらにインスタント食品やファーストフード、食品添加物の入った食生活を続けていると 食事から摂取するマグネシウムが減少し、より体に負担がかかります。 


入浴時にエプソムソルトを使うことで、皮膚からマグネシウムを補い、ストレスの緩和やうつ症状の改善につながります。

また、体内のデトックス効果や疲労回復が期待できるので、美容目的だけでなく仕事やスポーツで疲労がたまっている方にもおすすめです。 

血行促進と発汗作用 

エプソムソルトに含まれるマグネシウムが、血管を拡張し血流を促すことで血行促進や発汗作用の効果が実感できます。 

また、全身の血流が良くなり汗をかくことで、水分と一緒に老廃物が排出されます。 


冷え性やむくみの改善、便秘が解消されるなどうれしいデトックス効果が得られるでしょう。 
 

リラックス効果

エプソムソルトに含まれているマグネシウムは、疲れを癒してリラックスすることでストレス解消に効果的です。 

人間はストレスを感じるとマグネシウムが体外へ排出されます。マグネシウム不足になると、さらに精神的ストレスが加速する悪循環に陥ってしまいます。 


また、女性は月経前症候群の緩和にもマグネシウムが効果的といわれています。 

デトックス効果

ミネラルたっぷりのエプソムソルトは発汗作用があります。

ゆっくり入浴することで汗を出し、湯冷めしにくいのも特徴です。

普段運動習慣がない人や汗をかく機会がない人も、毎日のエプソムソルト入浴により、身体の中をデトックスしてリフレッシュできます。 

安眠効果

エプソムソルトに含まれるマグネシウムは「天然の精神安定剤」と言われるほど、気持ちをリラックスさせる効果が期待されます。 

「目が覚めてもすっきりしない」「集中力が足りない」と感じている方は、睡眠の質が良くないかもしれません。 
エプソムソルトで入浴してマグネシウムをからだに取り入れることで、深い睡眠効果が得られます。 

腸活促進

エプソムソルトは腸の動きを活発にし、美肌効果や便秘の解消が期待できます。

最近は腸活がブームですが、ダイエットや代謝改善にも高い効果を発揮するでしょう。 

美肌効果と美髪効果

エプソムソルトを入れて入浴することで、肌の水分や油分を整えうるおいを与えてくれます。 


毛穴の汚れや古い角質を除去するピーリング効果もあり、使い続けることで毛穴が目立ちにくくなる効果が期待できます。 

また、水道水に含まれる塩素(カルキ)を中和してくれる効果があるので、塩素による肌トラブルや毛髪へのダメージも軽減されます。 

シャンプーやコンディショナーにエプソムソルトを加えることで、頭皮の汚れや古い角質を除去しうるおいを与えてくれ、頭皮のリラックス効果や血行促進にも期待できます。 

その副次効果として白髪を黒髪に蘇らせるという効果もあるといわれています。 

バスソルトとの違い

主成分はエプソムソルトが「硫酸マグネシウム」で、バスソルトは「ナトリウム(塩)」です。 


どちらもミネラル豊富で発汗作用や温浴効果があります。 


価格はバスソルトの方がお手頃ですが、エプソムソルトの方がより健康・美容効果が高いです。 


エプソムソルトとバスソルトの大きな違いは、エプソムソルトには塩分が入っていないことです。

また、エプソムソルトはお風呂の追い炊きや配管を傷つける心配がなく、安心して使用できます。 

効果的な入浴方法 

マグネシウムを効果的に摂取できる入浴方法は、つぎのとおりです。 

① 濃度は0.1〜0.2%(一般的な浴槽150Lのお湯に対し、150〜300g) 
② 38〜40度のぬるめのお湯を使用する 
③ 湯船には10〜20分は浸かるようにしたい 
④ 使い始め1週間から10日ほどは毎日使用した方が効果的

エプソムソルトの種類と選び方 

エプソムソルトの選び方のポイントを2つご紹介します。

容量

1回使い切りサイズのものから、10回分ほどが入った瓶詰め、バケツに入った大容量のものまでサイズは色々なので、使う頻度にあわせて選びましょう。 

個包装になっているタイプは、使い心地や香りを試してみたい人や、たまにしか使わない人にぴったりです。

香り

香りを取り入れれば、より効果的な入浴が期待できます。 

リフレッシュしたいときには、オレンジやレモンなどの爽やかな柑橘系。リラックス効果が高いのは、ラベンダー、バジル、パチョリなどのハーブ系の香りや、高貴なサンダルウッドやスパイシーなシダーウッドなどウッディな香り。ローズなど華やかな花の香りは、やさしい気持ちにしてくれます。 
無香料タイプなら、その日の気分に合わせて好きな香りのエッセンシャルオイルを加えることがおすすめです。 

エプソムソルトの注意点

エプソムソルトは使用量に注意しましょう。入れる量が少なすぎると、効果が十分に発揮されません。目安は浴槽の湯量に対して0.1%以上です。一般的な浴槽の湯量が150~200Lなので、150~300g のエプソムソルトを入れます。 
岩塩の1回使用量が30g程度とされているため、コスパが悪いと感じる方もいるかもしれません。まずは使い切りタイプで試してみて、自分に合っているか確かめてから購入を検討するのがおすすめです。 

入浴時間は20分以内

エプソムソルトを使用した入浴時間は、約10分~20分以内に抑えるようにしましょう。20分以上入浴を行うとからだへの負担が大きくなり、かえって逆効果になります。 

長時間の入浴を避けることで、エプソムソルトの効果が高まります。 

飲酒後の入浴は厳禁

飲酒後の入浴は、アルコールがからだ中を循環するため、入浴前よりも酔いが強くなってしまいます。 

さらにエプソムソルトの効果により、血行促進や代謝を活性化させるので、通常よりも酔いが強くなります。飲酒後にエプソムソルト入浴を行うと、吐き気やめまいなどを引き起こす原因になります。 

また酔った状態では、多くの血液が全身に送られることで脳や心臓の血流は減少してしまいます。それにより脳貧血、不整脈、心臓発作などを引き起こしてしまうリスクを高めてしまいます。 

心臓にも大きな負担をかけてしまう恐れがあるので、飲酒後の入浴は絶対に控えましょう。

エプソムソルトの飲用禁止

エプソムソルトの飲用は、各メーカーから禁止されています。胃腸への刺激や下痢になる場合があるので飲用は控えましょう。 

まとめ

この記事では、エプソムソルトの健康効果について解説してきました。 

  • エプソムソルトとは 
  • 日本人はマグネシウム不足
  • エプソムソルトの効果
  • バスソルトとの違い
  • 入浴方法
  • エプソムソルトの種類と選び方
  • エプソムソルトの注意点

エプソムソルトは、日本人に不足しているマグネシウム不足の解消にとても有効です。 

食事だけでは補えないマグネシウムを、エプソムソルトを活用してしっかり補給しましょう。

参考文献

令和元年国民健康・栄養調査報告(厚生労働省) 

日本人の食事摂取基準2020年版(厚生労働省) 

一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所 

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