【知らないと損?】”飲む点滴”甘酒の驚異の健康効果!

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読者
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甘酒にはアルコールが入っているんでしょう

ねこパンチ
ねこパンチ

アルコールの入っていない甘酒もありますよ

甘酒は日本伝統の発酵食品で、「飲む点滴」と称されるほどの高い栄養価を持っています。

しかし、代表的な2つの甘酒の違いや、すばらしい健康効果について知っていますか?

甘酒が私たちの健康や美容にどのような効果があるのか気になりますよね。

そこでこの記事では、甘酒がもたらす健康効果や飲み方について詳しく解説します。

甘酒には、ビタミンB群、アミノ酸、ミネラルなどの栄養成分が豊富に含まれ、疲労回復や美容に効果的です。

この記事を読んで、自分の健康と美容のために、甘酒を上手に活用しましょう。

甘酒とは

甘酒は日本伝統の発酵食品です。

甘酒の原料になっている麹菌は、日本醸造学会によって「国菌」に指定されています。

「飲む点滴」や「飲む美容液」といわれるほど、栄養価が高いことで知られています。

代表的な甘酒には、糀甘酒と酒粕甘酒の2種類があります。

まず糀甘酒ですが、白米に米麹をまぜて発酵させるため、ノンアルコールです。

子どもや妊娠している方は、安心して飲めます。

米のミネラル成分が残り、糖分はブドウ糖でカロリーは低めです。

次に酒粕甘酒ですが、酒粕をお湯で溶かしてつくるためアルコール分があります。

ミネラル成分は少なく、砂糖を加えるのでカロリーは高めです。

この記事では、高い健康効果が期待できる糀甘酒について解説していきます。

甘酒の栄養成分

甘酒には、健康効果が高い栄養成分が豊富に含まれています。

ここでは、主な栄養成分について解説していきます。

ブドウ糖

糀甘酒の甘味は、米のでんぷんが糖化されたブドウ糖によるもので、酒粕による甘酒とは異なり、砂糖を使わない自然の甘みが特徴です。

ブドウ糖は、脳が唯一エネルギー源にできるもので、甘酒の中には約20%も含まれています。

甘酒は、麹菌の酵素によってブドウ糖がすでに分解されているので、消化しやすく、内臓に負担をかけないのが特長です。疲れた胃腸や身体にもやさしく、効率よくエネルギーに変換してくれます。

必須アミノ酸

人間の身体は約20種類のアミノ酸で構成されていますが、そのうちの9種類が必須アミノ酸とよばれ、これらは体内で生成できず食事から摂るしかありません。

糀甘酒には、これら必須アミノ酸9種類がすべて含まれています。

なかでもバリン、ロイシン、イソロイシンの3種のアミノ酸は、疲労物質のひとつである乳酸の発生を抑えるといわれています。

ビタミンB群

ビタミンB群は、糖質をエネルギーに変える代謝に欠かせないものですが、ひとつのビタミンだけではなくお互いに助け合って機能しています。

糀甘酒にはビタミンB1、B2、B6、ナイアシン、葉酸が含まれています。

酵素

酵素は体内の栄養素の分解、運搬などの代謝に、とても大切な働きをするタンパク質の一種です。

糀甘酒には、でんぷん質を消化して糖分に分解するアミラーゼ、タンパク質をアミノ酸に分解するプロテアーゼ、脂肪を分解するリパーゼの3大消化酵素など300以上の酵素が含まれているといわれています。

オリゴ糖

腸内環境を整えてくれる善玉菌である、ビフィズス菌を増やしてくれます。

腸がキレイになると、感染症や便秘の予防に効果的です。

エルゴチオネイン、コウジ酸、フェルラ酸

エルゴチオネインはキノコや菌類に多く含まれているアミノ酸の一種で、すぐれた抗酸化作用があると言われています。

またコウジ酸もメラニンの生成を抑えシミやくすみを防ぎます。

高い抗酸化作用があると注目されている、フィトケミカルのフェルラ酸も含まれ、アンチエイジング効果が期待できます。

甘酒の健康効果5選

ここでは、糀甘酒の健康効果について詳しく説明していきます。

疲労回復効果

糀甘酒に含まれている麹菌は栄養の消化吸収を助ける働きがあるので、効率よく栄養を吸収し、エネルギーに変換できます。

また、酵素がお米を分解してできる成分に点滴と同じブドウ糖、ビタミンB群やミネラル、アミノ酸等が豊富に含まれており、疲労回復に適した飲み物です。

さらに麹菌は善玉菌のえさになってくれるので、免疫活動を活性化させて免疫力を高める効果もあります。

免疫力の向上

「健康には腸内環境を整えることが大切」とよく聞きますが、それは免疫細胞の約70%が腸内に集中しているからです。

人の体の免疫機能を主につかさどる腸を良い環境に保つことが、体を守るためにとても大切だと注目されています。

その腸には、善玉菌、悪玉菌、日和見(ひよりみ)菌の3種の細菌がいて、これらを理想的なバランスで保っておくことが大切なポイントです。

糀甘酒には、それ自体に善玉菌である麹菌が含まれ、さらには善玉菌のエサになるオリゴ糖と食物繊維が豊富なので、善玉菌を増やし悪玉菌の増殖を防ぎ、腸内環境を整えることを助けてくれるのです。

整腸効果

糀甘酒に含まれるオリゴ糖が腸内の善玉菌(特にビフィズス菌や乳酸菌)のエサになるので、エサが増えることによって善玉菌も増えます。

その善玉菌が乳酸や酢酸を出して腸を刺激し、便秘の改善をサポートしてくれるのです

さらに、糀甘酒に含まれる食物繊維が分解されてできた短鎖脂肪酸(酪酸)が大腸の粘膜で細胞の増殖などのエネルギー源になり、ポリープや腫瘍などの発症を防ぐと言われています。

それらの菌を抱えてくれている腸が冷えてしまうと、せっかくの菌の活動が活発になりにくいので、冬は糀甘酒を温めて飲むことをおすすめします。

美肌効果

糀甘酒が「飲む美容液」と呼ばれる理由の一つは、ビタミンB群が全種類豊富に含まれていることです。

新陳代謝を促し、老廃物をスムーズに流しだしてくれるビタミンB群が、お肌を健康に保つことを助けてくれます

また、肌の主成分はアミノ酸ですが、糀甘酒は必須アミノ酸が全て含まれているので、この点も体の中から保湿をサポートするとして注目されるポイントです。

さらに、米や米麹に含まれるグルコシルセラミドは角質層のセラミドの成分ですが、皮膚の保湿力を高める機能があるとされています。

米麹に含まれる「N-アセチルグルコサミン」は、角層水分量増加に効果があると期待されています。

熱中症予防に最適

厚生労働省によると、「熱中症を予防するには100mlあたり40~80mgのナトリウムが含まれる飲み物が適している」といわれています。

糀甘酒のナトリウム含有量は、100mlあたりおよそ60mgです。

水分と塩分がバランスよく配合されている糀甘酒は熱中症予防に適した飲み物といえるでしょう。

疲労回復効果で夏バテ防止にもなり、夏を元気に過ごすためにぴったりの飲み物です。

甘酒の飲みかた

健康に良いとはいえ、糀甘酒を毎日飲んでいるとその味に飽きてしまうかもしれません。

糀甘酒はそのまま飲んでも十分おいしいですが、ホットやソーダ割りにしてもおいしく飲めるのがポイントです。

自分流のおいしい飲み方を見つけてください。

甘酒のおいしい飲みかた

レンジや鍋で温めたホットの甘酒は旨味成分が出て、糀甘酒の味わいを感じやすくなります。

また、糀甘酒にはちみつやしょうがを入れたり、炭酸を加えるとさっぱりとして飲みやすくなります。

糀甘酒の香りや甘さが苦手な方でも、ちょっとしたアレンジを加えるだけで糀甘酒をおいしく味わえるのでおすすめです。

調味料としての甘酒

糀甘酒には色々な栄養成分が含まれ、栄養的には魅力的な食材です。

そこでおすすめするのが、糀甘酒を砂糖代わりに調味料として使うことです。

糀甘酒に含まれるブドウ糖やアミノ酸は、料理にうまみを与えてくれます。

また、調味料として使えばとり過ぎる心配もなく、健康的に糀甘酒を日々の食生活に取り入れられます。

定番の卵焼きを作るときの砂糖代わりにしたり、肉や魚の照り焼きのタレに使ったりと使い方は色々あります。

適切な摂取量

糀甘酒は健康的な飲み物ですが、一日にどれだけ飲んでもいいというわけではありません。

1回あたり、50~120ml(おちょこ1杯~コップ1杯分)程度が適量といわれています。

また、糖分の摂りすぎを防ぐためにも、1日に飲む量は200ml程度に抑えたほうがいいでしょう。

飲む時間帯

糀甘酒は、飲む時間帯によっても期待できる効果が違ってきます。

まず、朝に糀甘酒を飲むと、糀甘酒に多く含まれるブドウ糖が脳をしっかり目覚めさせてくれます。

またこれにより代謝がよくなるので、ダイエットにも効果的と考えられます。

次に、昼に糀甘酒を飲むと、ブドウ糖と糖の代謝を向上させるビタミンB1の相乗効果により、脳の働きが活発になり、集中力がアップ。 お仕事や勉強の前に飲むのにぴったりです。

夜に糀甘酒を飲むと、1日で疲れた体を疲労回復とストレスを緩和するGABAと、優しい甘みと香りが心を癒し、体を温めることで安眠効果が期待できます。

飲む時の温度

糀甘酒を飲む時の温度は60度くらいがベストと言われています。

この60度というのが、糀甘酒に含まれている酵素がも最も作用する温度なのです。

市販の糀甘酒は加熱処理が行われているので、酵素はほとんど含まれていません。

しかし、手作り糀甘酒などは酵素が豊富に含まれているので、酵素が活発に活動する60度くらいに温めて飲むのが良いそうです。

過剰摂取の影響

市販品などの成分表を見てみると良く分かりますが、甘酒には糖質が多く含まれています。

とあるメーカー品を見てみると糀甘酒125mlに対して21gの糖質が含まれています。

ちなみにコーラは100mlに対して11.3gの糖質が含まれています。

くらべてみると一目瞭然、実は糀甘酒は糖質が高い飲み物だったのです。

糖質が高いということは、つまり高血糖の方は要注意です!

特に糖尿病の方はかかりつけの医師とよく相談して、摂取量を決めた方が良いです。

まとめ

この記事では糀甘酒の健康効果について解説してきました。

  • 甘酒とは
  • 甘酒の栄養成分
  • 甘酒の健康効果5選
  • 甘酒の飲みかた

甘酒には、糀甘酒と酒粕甘酒の2種類あるが、健康効果が高いのは糀甘酒のほうです。

この記事で解説した糀甘酒のメリットを生かして、ご自分の健康づくりに役立ててください。

参考文献

日本醸造学会
「国菌」認定 一部改正(菌名変更) | 日本醸造学会 (jozo.or.jp)

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